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<耳垢>
 としゆき君は、小さい頃はお母さんのひざまくらでの耳掃除が大好きでした。中学に入ってからは自分で掃除していますが、掃除中に腕に弟がぶっつかってきて鼓膜に穴をあけてしまったことがあります。耳鼻咽喉科にかかってさいわい穴はふさがりましたが、先生からは耳の中をあまりいじってはいけないと言われました。ほかの先生からはこまめに掃除しなさいと聞いたことがあるのですが、どうしたらよいでしょうか。
1)耳垢〈じこう〉のために難聴になることはありますか。
 日本人をはじめとする東洋人(黄色人種)は全体の3/4が乾性耳垢(カサカサ耳)で、残りの1/4が湿性耳垢(ネバネバ耳、アメ耳)です。乾性耳垢〈かんせいじこう〉の場合も、プールなどで耳垢が水でふやけて膨張し、耳の穴をふさいでしまうと難聴をおこすことがあります。湿性耳垢〈しっせいじこう〉も耳の穴に充満するほどたまってしまうと難聴をおこします。このように難聴をひきおこすまで多量となった耳垢を家庭でとりきることはむずかしいので耳鼻咽喉科でとってもらってください。
2)耳掃除のしかたを教えてください。
 耳垢は外耳道の入り口近くにたまります。また、個人差はありますが、少しずつ入り口のほうに移動してきます。ですから、耳掃除は綿棒などを使って見える範囲のものを無理せずにとるようにしてください。耳の中をあまりいじると、耳垢を奥に押し込んだり、外耳道を傷つけます。また、耳掃除しているところにだれかがぶっつかったり、歩きながら掃除している時にひじが壁などにあたって、鼓膜を傷つける事故が多いので注意が必要です。人によっては、外耳道が狭いために耳掃除がしにくいこともあります。このような場合は耳垢は耳鼻咽喉科でとってもらってください。