「鼻の日」とは

 鼻は上気道の入り口にあって呼吸および嗅覚機能を行う重要な器官です。頻度の多い鼻の病気には、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、嗅覚障害、肥厚性鼻炎、鼻中隔弯曲症などがあり、多くの人々がこのような鼻の病気にかかって悩んでいます。このうち、副鼻腔炎は、軽症化の傾向にありますが、依然、頻度としては多い疾患です。しかし、薬剤の進歩や内視鏡手術の普及により治癒率が向上しています。一方、スギ花粉症などのアレルギー性鼻炎は、近年さらに頻度が上昇しており、国民病とまでいわれるようになってきました。また、においの障害は生活の質(QOL)と関連して大きな問題ですが、まだまだ社会的認知が十分でない状況です。

 鼻が悪いと、中耳・咽喉頭・肺などの病気にかかりやすいばかりではなく、学業や仕事の能率に悪い影響があることが指摘されています。また、「いびき」をかいたり「口呼吸」をするようになり、睡眠時無呼吸症候群との関連も注目されてきています。

 このような鼻の病気に対する広報活動を行うのが「鼻の日」の趣旨です。

 日本耳鼻咽喉科学会では、昭和36年以来毎年8月7日を「鼻の日」と制定して鼻疾患に対する啓発を行っています。制定当時は副鼻腔炎(蓄膿症)の患者さんが多く、社会生活や学業に大きな影響を与えていたので、この疾患の早期発見、早期治療を勧めることを目標にしていました。

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