一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会

English
メニュー
  • 会員・医療関係の皆さん
  • 医学生・研修医の皆さん
  • 一般の皆さん

学会について

理事長あいさつ

バックナンバー 歴代理事長

さらに魅力ある耳鼻咽喉科への前進

一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 理事長 森山  寛

 平成30年5月の総会において理事長に再選され、日耳鼻の2年間のかじ取りを任されました。さらなる魅力に溢れた学会つくりを目指します。
 本学会は、総会員約11000名、専門医約8800名を有し、関連する学会は16を数えます。幅広い領域の医学・医療の発展に貢献していることが特筆すべき特徴であり、耳鼻咽喉科・頭頸部外科学に関し国民に良質な医療を提供するとともに、活発な国際交流を展開し、学術の振興と生涯学習も強く推進しております。これら学術的貢献に加え、学校保健、成人老年・乳幼児における福祉医療、保険医療などの社会的課題の解決にも22の委員会を中心として相互に機能的に連携しながら、健全な学会運営と社会貢献のために積極的に活動しています。
 耳鼻咽喉科・頭頸部外科は、五感のうち、聴覚、嗅覚、味覚、触覚を担う幅広い領域にわたる大きな役割を持つとともに、口腔・咽喉頭の腫瘍を始めとした頭頸部領域疾患の機能再建外科(発声・嚥下など)を含め、高頻度・多様な疾患を治療し、また年齢的にも乳幼児から高齢者までを対象とする幅広い診療科であります。
 超高齢・長寿社会における高齢者の難聴、バランス感覚や嗅覚・味覚障害など感覚器機能の低下や嚥下機能の障害は、QOL・ADL、認知機能に大きく影響します。学会は、これら社会的問題の予防、改善に向けて大きな役割を果たすことが期待されています。
 耳鼻咽喉科学という学問・診療体系は世界に先駆けて、日本で生まれた歴史があります。欧州の留学から帰国した金杉英五郎先生(本学会の初代会頭)は、明治26年(1893年)、欧州において各々独立していた耳科、鼻・咽頭科 、喉頭科 の3つの診療科を一つにまとめ耳鼻咽喉科学という学問体系を作り、日本耳鼻咽喉科学会の嚆矢となる“東京耳鼻咽喉科会”を創立しました。そして、学術誌“耳鼻咽喉科雑誌”を創刊し、現在の日耳鼻会報の基礎をつくりました。以来125年の長い歴史を刻んでいます。
 125年間にわたり意欲に溢れた先人の先生方の努力で、本学会は着実な発展を成し遂げてきました。さらに魅力ある耳鼻咽喉科に向けて、先端研究の推進、高度・先進医療の開発・実践への協力など「学術の振興」、「良質な専門医の育成」と「信頼できる医療の提供」との三本柱の強化に加え、高齢社会への貢献、女性医師参画の更なる推進を目指します。また安定的で活動的な学会運営のための財務基盤の強化を始め、日耳鼻運営に関する山積する既存の課題に対し、スピーディな改革を行います。
 大学病院、基幹病院と診療所がそれぞれの機能・役割を果たし、相互に補完しあいながら、境界領域の診療科とも有機的に連携し医療ネットワークを構築してゆきます。全国的な医会組織も立ち上がる状況の中、学会、地方部会と医会の密接な連携は、地域医療(救急医療、在宅医療、検診や学校保健など福祉医療など)の充実を含め、信頼される医療体制の実現のために必要不可欠です。変化する環境に応じた国民の保健・医療・福祉へ貢献を達成すべく、次の150周年に向けて、さらに信頼される耳鼻咽喉科をめざして学会としての重要課題に積極的に対処して参りますので、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い致します。

2018年7月10日掲載