一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会

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学会について

理事長あいさつ

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ご挨拶

一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 理事長 森山  寛

 本学会は今年で126年目を迎えました。欧州の留学から帰国した金杉英五郎(本学会の初代会長)が、1893(明治26)年に、世界に先駆けて耳科、鼻・咽頭科、喉頭科をまとめて一つの学問体系として“耳鼻咽喉科”を創立しました。すなわち日本が斯界の発祥の地であります。
 耳鼻咽喉科は、乳幼児から老年までの多くの多岐にわたる疾患を外科的あるいは内科的に診療する感覚器・運動器科学であり、対象となる領域は広く、中耳炎・聴覚・平衡などの耳科学、副鼻腔炎・アレルギー・嗅覚などの鼻科学、舌・口腔・咽頭などの疾患、味覚や睡眠時無呼吸を扱う口腔・咽頭科学、音声・言語・嚥下などの喉頭科学、頭頸部腫瘍を扱う頭頸部外科学であります。国際的にも“Otorhinolaryngology Head and Neck Surgery”と呼称されており、本邦でも半数以上の大学において講座名や診療科名が“耳鼻咽喉(科)・頭頸部外科学”となっております。
 本領域の特徴の一つとして眼科、形成外科、小児科、脳神経系ならびに気道や食道に関係する外科・内科、リハビリ科、歯科・口腔外科を含めた他科との境界領域の多いことが挙げられます。従って質の高い医療を提供するためには医療連携の構築が重要となり、連携によりお互いの存在価値、専門性を高めながら、患者さんの利益に貢献してゆくことにもなります。
 現在、理事長として二期目であり、「先端医療を含めた学術の振興」、「社会医療の充実」、「信頼できる医療の提供」、「人材育成」、「専門医制度を含めた卒前・卒後教育の充実」、「広報活動の強化」、「財務基盤の強化:安定的で活動的な学会運営」を日耳鼻運営の基本方針とし、22の委員会において活発な活動がなされております。
 社会背景や時代のニーズに対応するための定款変更、将来の学会運営の方向性の指標となる調査のほか、オウンドメディアサイトを立ち上げて耳鼻咽喉(科)・頭頸部外科領域の重要性の広報や啓発活動を展開し、厚労省からは、患者さんにとって極めて利便性の高い模範的なホームページであるという推奨もいただきました。女性参画については、日耳鼻委員会における女性医師の委員数を約20%まで引き上げました。
 学術に関しては、学術講演会における多彩なプログラム編成がなされ、また専門医講習会においては専攻医のためのコースや臨床医会の講習会の併設など内容の拡大・充実を検討しております。日耳鼻は現在16の関連する学会を有しておりますが、将来を見据えて学術的な深化、プログラムの充実や効率的な学会運営のために、関連する学会の集約化や同時開催などを具体的に進めております。一方で学会の責務としての医療の質を保証するための技術認定制度を開始します。耳科、鼻科における手術指導医の制度です。また曽田基金により、将来の基礎研究の発展と若手研究者の育成のために“日耳鼻研究奨励賞”の制度を創設し授賞しました。
 地域医療の充実を始め、様々な耳鼻咽喉科医療の向上ための医会の全国組織化(日本臨床耳鼻咽喉科医会)は予定通りに進展しております。また会員の利便性を高めるシステムの運用が開始され順調に稼働しております。一方で女性枠や医会枠など理事会の構成の在り方など幅広い見直しを行いました。
 「魅力ある耳鼻咽喉科に向けての学術の振興、教育の推進、人材育成、社会医療の充実ならびに日耳鼻運営などに関するスピーディーな改革」を重点とし、さらに信頼される耳鼻咽喉(科)・頭頸部外科をめざして、学会としての様々な重要課題に対して積極的に対処して参りますので、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い致します。

2019年6月25日掲載