一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会

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バックナンバー 歴代理事長

年頭の挨拶

一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 理事長 森山  寛

 日本耳鼻咽喉科学会のホームページを訪問いただきありがとうございます。関係者の皆さまにとって魅力のある耳鼻咽喉科になるように、学会として努力、精進してまいります。
  耳鼻咽喉科は、頭頸部外科を含めて外科であるとともに内科的な側面も多く、人間の五感のうち、視覚を除く聴覚、嗅覚、味覚、触覚を担う幅広い領域の診療科です。日本は世界に先がけた未曾有の超高齢社会を迎えました。このような社会では、高齢者のバランス感覚や嚥下機能障害を含め感覚器機能が低下することは、うつ症状、認知機能の低下など、QOL・ADLに大きな影響を与え、社会の活力にも関わります。私たち耳鼻咽喉科学会は、これらの予防、改善に向け、幅広く積極的に活動をしてまいります。
  私たち学会は、人口が減っていく時代を迎えても、質の高い耳鼻咽喉科医療をめざし、あらゆる対策を講じています。医療の質の向上、医療機関どうしの連携、眼科、形成外科、脳外科、呼吸器内科、歯科・口腔外科などとの連携、救急医療、在宅医療や学校保健などの充実のための支援、患者さんの耳鼻咽喉科医療に対する理解の促進、啓発などです。これらを実現するためのワーキンググループにも力を入れ、医療機関の役割分担など効率的で、かつ患者さんから信頼される医療体制の構築を目指しています。
  近年の医療は専門性を高めるため、高度に細分化されてきました。結果、医療レベルは格段に進歩しました。しかし、これからは専門性を高めつつ、同時に総合的に患者を診ることができる耳鼻咽喉科医の育成は社会のニーズとして期待されています。
  専門医の質向上を目的とした専門医制度は、地域医療崩壊などの懸念から機構体制、整備指針がリセットされ、基本領域学会においては新たなプログラムによる一斉スタートは延期されました。平成29年度は旧制度で運用する基本領域学会が多数のなか、耳鼻咽喉科学会は国民の期待に応えるべく、臨床実績を重視した新たな専門研修プログラム(いわゆる暫定プログラム)を用いて開始します。専門性の高い当科診療領域では、大学病院などを中心に地域を含めた関連施設で学習する研修プログラムが質の高い専門医育成のため最善であり、地域医療も守られます。
  多くの診療科との境界領域が極めて多い耳鼻咽喉科として、また、世界で初めて耳科、鼻・咽科、喉頭科を統合して耳鼻咽喉科の学問体系を構築した124年前の初心に立ち返り、他科との融和、連携により対象となる領域を広げ、お互いの存在価値、専門性を高め、患者さんの利益に貢献したいと思います。
  会員のみならず医学生や患者さん、ご家族の方にも使いやすい学会ホームページを通じて、双方向のコミュニケーションが活発になるような、開かれた学会運営をする所存です。このホームページにアクセスいただく関係者の皆さまにとって、飛躍の年となることを願いながら、改革に向けての皆さまのご協力をよろしくお願い申し上げます。

2017年1月5日掲載