一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会

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学会について

沿革

13代 理事長挨拶

社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
理事長 八木 聰明

平成18・19年度理事会発足に当たって

 平成18・19年度理事会発足に当たって、一言ご挨拶申し上げます。

 今期理事会は、平成18年5月14日に発足し、前期理事会からの申し送り事項1.業務組織の見直し、2.定款・定款施行細則の変更、3.地域医療の調査と推進、4.耳鼻咽喉科の社会連携の強化、5.新医師臨床研修制度への対応、6.専門医試験の在り方、7.日耳鼻専門医講習会の充実、8.サブスペシャルティの検討、9.境界領域の検討、対処、10.会報、ANLの将来展望、11.日耳鼻保険医療委員会全国協議会の運営などを引き継ぎ、今後発生する新たな事項を加えて、これらに対する協議を行い、2年間会務を執行して行くことになります。ご支援のほど、宜しくお願いいたします。

 今期理事会としては、上記の事業をより確実に執行し、また日耳鼻の将来に向かった事業への基礎固めになるように、種々のデーターベースを作成して行く予定です。例えば、診療報酬に関するデータ、専門医関係では、専門医研修やサブスペシャルティに関するデータなどがあげられます。これらのデータを活用し、対外的な活動や学会会員に対するサービス等に役立てたいと思っています。また、特に日耳鼻ホームぺージを通して、対会員はもちろん、対社会的に日耳鼻の意見の提示や啓発活動など、広く広報活動の推進を行って参りたいと思っています。また、庶務委員会を一層充実し、学会全体に係わる問題の討議を行い、学会の推進力になるように位置づけて行きたいと思います。

2007年の年頭に当たって

 新年明けましておめでとうございます。

 社団法人日本耳鼻咽喉科学会の定款の目的には、社会への貢献について記されていません。日耳鼻定款は昭和28年4月1日に制定され(改定20回)今日に至っていますが、目的について変更は加えられていません。定款にはありませんが、日耳鼻が行っている事業のほとんどは、社団法人として行うべき社会貢献そのものです。

 直接的な貢献として最も大切なのは、当然ながら医療(診療)を通した貢献です。会員が耳鼻咽喉科のより高い専門性を社会へ還元できるように、春の日耳鼻総会・学術講演会と秋の専門医講習会を2つの柱として行っています。また、学会の顔であるホームページ(HP)を通した貢献もあります。本年1月からHPの大幅な変更を行いました。社会に向けたHPであることが明確に伝わるようなディスプレイと、内容の充実が図られています。

 一方、これらの事業と直接あるいは間接的に係わる会員全体の基盤強化も着実に行わなければならない事業です。そのためには自己基盤の安定が大切で、他科と比べて多くの患者を診ないと経済的に成り立たないようでは困ります。耳鼻咽喉科診療報酬の適正化は、今後も継続して遂行していかなければならない事業です。次に、耳鼻咽喉科(専門)医としての医療の質の担保を行わなければなりません。耳鼻咽喉科専門研修プログラムの整備、専門医研修施設の適正化と見直し、専門医試験の改善など教育に関する問題があげられます。専門医試験に関しては、より客観性を高め、より適切な評価をするために昨年度から多肢選択問題(MCQ)を取り入れました。初年度は、一応の成果が得られましたが今後さらに改良して行く作業が進んでいます。日耳鼻会報は会員への情報伝達と同時に生涯教育の一環として機能していますが、生涯教育の面を更に充実させるために専門医通信との関係を含め大幅な改善を行うための検討を行っています。

 耳鼻咽喉科の中でも、より専門性の高い部分についてサブスペシャルティについては、耳鼻咽喉科医の中からも、同時に社会のニーズもあって大きな検討事項の一つになっています。十分な検討を踏まえた早急な対応が必要だと認識しています。 以上、年頭に当たって私の所感を述べました。

理事会の1年

 平成18・19年度の理事会が発足して1年が経過しました。この1年間、理事、監事、顧問をはじめとして、会員、評議員の皆さんのご支援とご協力をいただいたことに、先ずお礼を申し上げます。

 今期の理事会は、過去にはどちらかというと内向きに行ってきた事業を、より外向きに展開することを目標に運営してまいりました。もちろん、その基礎固めになるように、種々のデーターベースを作成する作業も同時に行ってきました。外向きの事業としては、次のようなものが特にあげられます。

  1. 社会に向けた学会の顔としてのホームページ(HP)の充実:現在、学会が社会に最も広く、また多く接触するのがHPを通してであることには異論のないところだと思います。すなわち、HPは学会の顔ということになります。そこで、より見やすく、分かりやすい内容になるように全面的に衣替えをしました。しかし、まだ一部は以前のものを引き継いでいる部分があるため、更なる改善を行っているところです。
  2. 専門医の質の担保:日耳鼻の専門医が、社会に対して信頼するに足る十分な質を有していることを担保することは極めて大切なことです。学会としては、平成元年の専門医試験の実施以来、しっかりとした実績がありますが、今まで以上にその評価法等について改良を加えて行く必要があります。昨年度から取り入れた、多肢選択による筆記試験もその一つです。今後、さらによりよい専門医を社会に送り出すための検討を行っています。
  3. 歯科口腔外科の問題:日耳鼻では昭和62年以来、歯科口腔外科との診療領域に関して重要項目として取り組んできました。しかし、今でも診療施設によっては、歯科口腔外科領域を越えた診療が歯科医師によってなされている現実があります。その事実を、先ずHPを通して社会へ周知させる必要があり、この作業を進めています。また、歯学部を持つ大学の耳鼻咽喉科教授を委員として特定領域専門部会を開催し、その対策を検討しています。今後もこの検討を通して、具体的な行動をどのように行うか等について明確にして行く予定です。
  4. 耳鼻咽喉科を志向する医師の確保:新医師臨床研修制度の開始とともに、日本の卒後医学教育が大きく変化し、医療システムの崩壊へ進んでいることが指摘されています。耳鼻咽喉科もその影響を大きく受け、耳鼻咽喉科医の減少を来しています。日耳鼻としては、日本の医療を良い状態に保つためにも、耳鼻咽喉科医を志向する医師を確保するための方策を立てる必要があります。そのためには、先ず、耳鼻咽喉科をより魅力ある科にするための工夫が必要です。その一つの手段としては、現在の耳鼻咽喉科専門医の先にあるsubspecialtyを確立させ、そのような志向のある医師を積極的に取り込むことが必要です。社会のニーズもあり、先ず取り組むべきsubspecialtyは頭頸部外科であるとの結論に則して、関連学会と共同で具体的行動を開始したところです。

 以上、現在理事会で積極的に行っている事業の一部をご紹介しました。これらの事業を結実させるため、残りの1年間、理事会を運営して行きたいと思っていますので、一層のご協力、ご支援をお願いいたします。

2008年の年頭に当たって

 新年明けましておめでとうございます。

 早いもので、現理事会の発足から既に1年半が過ぎました。あと5カ月の間に、今期のまとめをしなくてはなりません。そのためには、現在まで行ってきた事業について振り返ることが重要です。新年にあたり、この1年半の間に何を行ってきたかについて、検討してみようと思います。

 今回の理事会の大きな任務の一つとして、外向きの事業に積極的に取り組むことを挙げました。今までもいくつかの場面で取り上げていますが、このことについてはホームページ(HP)を通して行うのが最も適切と考え実行してきました。今期は、HPの顔を大幅に変更したことは既にご承知のことと存じますが、これもその一つの表れです。外向きの顔として、当然その内容充実も図ってきました。現在のHPの表紙にあるように、「耳鼻咽喉科専門医とは」、「耳の日」(改訂)、「子どものみみ・はな・のどの病気」(改訂)、「口のなかのがん(癌)は誰が診るの?」、「頭頸部外科って何でしょう? 頭頸部がん(癌)とは?」は、そのような目的のために企画し掲載しました。これらの記事については、色々な所からその反響があります。もし、まだ内容を確認していない会員がおられましたら、是非確認をお願いいたします。

 また、昨今の医療崩壊の原因でもある新医師臨床研修による影響を、耳鼻咽喉科学会もまともに受けています。耳鼻咽喉科医は、そのため新システム開始前と比べて、年間100人以上の減少を来しています。耳鼻咽喉科・頭頸部外科の魅力を積極的に表現するために、「耳鼻咽喉科医を目指そう」というパンフレットを作成し、医育機関を含む研修施設を通して配布しています。また、同時にHPの「医学生・研修医の皆さんへ」にその全てを公開しています。このパンフレットは医学生や研修医に評判がよく、明年度の耳鼻咽喉科医の増加を期待しています。

 さて、外向きの事業と同時に、現在まで継続的に行われきた日耳鼻の事業を更に充実させることも大切なことです。前にも申し上げましたが、会員および認定専門医の質を担保することは、学会として最も大切な事業の一つです。その意味で、日耳鼻総会・学術講演会や専門医講習会、また他の講習会や協議会等の内容の充実を図っております。中部ブロック担当によって名古屋で行われた第21回日耳鼻専門医講習会は、2,000名以上の参加者のもと充実した内容で執り行われ、大いにその実を上げました。

 また、専門医試験も質の担保のために極めて重要な事業です。多肢選択問題が平成18年度から取り入れられ、受験者の実力をより客観的に評価できるようになりました。合格率もほぼ70%~75%の間に収まるようになるのではないかと思っています。今後、さらに適切な評価法を確立するための不断の努力が必要であると思っています。

 日耳鼻の事業を確実に、また発展的に行って行くためには、委員会活動が重要です。今期の各委員会は以前にも増してその活動が活発であり、日耳鼻の推進力になっています。今後も、是非活発な委員会活動を続けていただきたいと思っています。

 一方で、これら日耳鼻の活動が活発になればなるほど、費用が嵩むことになるのは当然の結果です。日耳鼻の支出は予算に見合うように抑えてはいますが、かといって活動を抑えることは本末転倒になる可能性もあります。ご存知のように日耳鼻の単年度決算は、ここ数年赤字決算になっています。このあたりも、次期理事会には考えていただく必要がでてきています。

 年頭に当たって、今期理事会を振り返ってある種のまとめを同時に記載しました。ご意見のある会員は、HPの「会員からの情報収集窓口」をご利用くだされば幸いです。