「難聴」のリスクを生む、危険な音量とは

 一般的に「騒音性難聴」とは、85デシベル(dB)以上の大きな音を長時間、長期間に渡って聴き続けることが原因です。
 また、大きな音になればなるほど、聴く時間が短かくても難聴になるリスクは高まります。

 では具体的に大きな音とはどれくらいの音なのでしょうか? また難聴のリスクが高まるとしたら、それをどれくらいの時間聞き続けた場合なのでしょう?
 下の表は、WHOが定める1日あたりの音圧レベルの許容基準と、目安となる音の種類です。

ドライヤーの音は15分が限界!?

音圧レベル
(dBSPL)
一日あたりの許容基準 音の種類
130 1秒未満 航空機の離陸の音
125 3秒
120 9秒 救急車や消防車のサイレン
110 28秒 コンサート会場
105 4分 工事用の重機
100 15分 ドライヤー
地下鉄車内の騒音
95 47分 オートバイ
90 2時間30分 芝刈り機
85 8時間 街頭騒音
75 リスクなし  掃除機
70 洗濯機、乾燥機
65 エアコン
60 イヤホンでの適度の音量設定

 地下鉄の車内の騒音の大きさは100dB程度。その音を15分以上毎日聞き続けるとしたら、それは耳にとってとても厳しい環境だといえます。もしも、通常のヘッドフォンやイヤホンで、周りの音を気にせず音楽を楽しんでいるとしたら、音漏れの有無に関わらず、その音量は100dBを超えている可能性は非常に高いでしょう。これでは、それを毎日続けていれば、「ヘッドホン難聴」が起こっても不思議ではありません。

騒がしい場所で過ごした後は静かに耳を休ませて

 爆発音などの大きな音が原因で、急性に起こる「音響外傷」を発症することもありますが、その場合はステロイドによる治療が有効です。
 ただし、長期間にわたり騒音にさらされ続けることで有毛細胞が徐々に障害を受けると、将来的に難聴を引き起こす可能性が高まります。
 表で示した許容時間を参考に、一定の時間騒音にさらされたら、静かな場所で耳を休ませることを心がけるようにしてください。

(外部リンク)Make Listening Safe

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