学会の名称変更のお知らせ

　木々の緑が目にしみる今日この頃、会員の皆様におかれましては日々の診療・研究に励まれておられることと存じます。
　さて、この度、日本耳鼻咽喉科学会の名称が日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会に改称されましたので報告いたします。長年の懸案事項のひとつであった学会名の改称ですが、2020年12月11日に開催された令和2年度の第6回理事会において、学会名を「日本耳鼻咽喉科学会」から「日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会」に変更することが決定され、2021年5月12日に開催された定時社員総会で承認されました。
　学会名改称の背景には、欧米の先進国において学会名がOtolaryngology-Head and Neck Surgeryになっていること、そして、わが国でも大学などの医育機関の72％において「耳鼻咽喉科頭頸部外科」あるいは「耳鼻咽喉・頭頸部外科」の講座名や診療科名が使用されている現状があります。学会名改称に関しては、会員ならびに医学会から広く意見を求めました。会員からはホームページ上でパブリックコメントを求め、日本医学会では加盟している136学会にアンケート調査をしていただきました。その結果、多くの会員から賛同を得ることができ、また、日本医学会に加盟する学会からも圧倒的多数で学会名改称に賛同をいただきました。
　日本耳鼻咽喉科学会は、明治26年（1893年）に母体となる「東京耳鼻咽喉科会」が創設されて以来、耳・鼻・咽喉領域だけでなく頭頸部領域の診療や研究に携わってきました。学会名が変更されたからといって、これまでの診療や研究が変わることはありませんが、名実ともに「日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会」と改称されたことを機に、頭頸部外科をより一層社会にアピールして、会員の皆様とご一緒に本学会の発展に努めたいと思いますので、ご協力いただけますようお願いいたします。
　尚、今回の学会名改称はあくまで本学会名の改称であり、標榜診療科名や専門医名の改称を意図するものではないことを付記いたします。

一般社団法人　日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
理事長　村上　信五