一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

学会からのお知らせ

「日本耳鼻咽喉科学会オンライン診療の案内」の公開について

 新型コロナウイルス感染症が拡大・遷延化している中、政府は非接触型診療の一環としてオンライン診療の恒久化を進めております。日本耳鼻咽喉科学会においても、これに対応すべく「遠隔医療・オンライン診療に関するワーキング」を立ち上げ検討を始めております。ご存じのように、オンライン診療は、感染の防止や患者の利便性といったメリットがあるものの、対面診療を行わないことによる疾患の見逃しや重症化リスク、経費や保険点数、労力などの負担増などの多くの課題もあります。しかしながら、本来耳鼻咽喉科で対応すべき患者が、他科のオンライン診療で診察される可能性が危惧され、また政府が推進するオンライン診療の波に乗り遅れないことも大切と考えています。
 以上のような状況を鑑み、遠隔医療・オンライン診療に関するワーキングで、暫定的ではありますが「日本耳鼻咽喉科学会オンライン診療の案内」を作成しました。日本耳鼻咽喉科学会としては、オンライン診療に対する考え方や対応を会員全員が理解し共有して、より患者に有用で質の高いオンライン診療を構築していくことが重要と考えています。
 なお、公開に先立ち、各地方部会・日本臨床耳鼻咽喉科医会の保険医療、あるいは社療委員の皆様から様々なご意見をいただきました。これらのご意見や社会情勢などを参考にしつつ、今後順次ブラッシュアップさせていただきたいと思います。

令和3年3月19日
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
理事長 村上 信五
遠隔医療・オンライン診療に関するWG 座長 小島 博己

2021年4月1日掲載