一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

委員会からのお知らせ

【注意喚起】
高校等における新型コロナウイルス抗原定性検査実施時の検体採取法について(イラストを追加しました)

 文部科学省は令和3年8月20日付で事務連絡「小学校、中学校及び高等学校等における新学期に向けた新型コロナウイルス感染症対策の徹底等について」を発信しました。その中で、政府の基本的対処方針に従い、高等学校等における抗原簡易キットの活用について奨励しています。
 「別添3:高校等における抗原簡易キットの活用の手引き」では具体的な検査の実施手法等について解説しており、検体採取の手法について、鼻咽腔(鼻咽頭)ではなく必ず鼻腔検体を採取することとしています。鼻から綿棒を2cm程度挿入し、5回転させ、挿入した部位で5秒程度静置し、湿らせる(自己採取により実施)との「説明文」と「説明図」が載っていますが、綿棒は鼻孔の方向で鼻腔底に沿って水平に挿入すること、挿入方向を誤るとくしゃみ発作や痛みを誘発し、より激しい飛沫が生じる可能性があることについて、担当耳鼻咽喉科学校医から学校関係者に周知していただきますようお願い申し上げます。
 また9月3日付で日本医師会から「幼稚園、小学校及び中学校等における抗原簡易キットの活用の手引き等の周知について」が発信され、文部科学省の「説明図」に若干の修正が加えられていることもお伝えします。

 

参考資料:文部科学省 事務連絡

小学校、中学校及び高等学校等における新学期に向けた新型コロナウイルス感染症対策の徹底等について(令和3年8月20日)
https://www.mext.go.jp/content/20210820-mxt_kouhou01-000007004_1.pdf

抗原簡易キットについて(活用の手引き、他)
https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/mext_00140.html

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 学校保健委員会
日本臨床耳鼻咽喉科医会 学校保健委員会

2021年11月19日掲載