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もっと役立つ 頭頸部がん最新情報

健康診断でどこまで
頭頸部がんは発見できるのでしょうか?

初診時での進行程度

早期:約40%、進行期:約55%、不明:約5% 日本臨床腫瘍学会編:新臨床腫瘍学
改訂第5版,P400.南江堂,2018より作成

頭頸部がんは、健康診断や人間ドックの検査項目に入っていません。初期段階では自覚症状に乏しく、また異常があってもがん特有の症状に乏しいことから、見落とされやすい傾向にあります。他の科の受診で偶然発見されることが多く、初診時では半数以上が進行した状態で見つかっています。気づいた時にはかなり進行したり(図)、転移が見られるケースもあります。

早期発見が何より大切ですので、そのためにまずは下記の表でセルフチェックをしてみてください。

セルフチェックリスト

生活習慣や体質

  1. お酒を飲むとすぐ顔が赤くなる(フラッシャー)
  2. お酒を毎日1.5合以上飲む
    (ビールなら中瓶1.5本、ワインなら1/2本)
  3. タバコを吸う
  4. これまでに頭頸部がん、食道がん、胃がんになったことがある

症状(口・喉)

症状/口
  1. 口の中(舌など)にしこりがある
  2. 触ると痛い状況が1ヶ月以上続いている
  3. しばしば出血する
  4. 1か月以上治らない口内炎がある
  5. あごの下のしこりがある
症状/喉
  1. 風邪や声の出し過ぎがないにも関わらず、
    1か月以上声のかすれが続いている
  2. のどの違和感が1か月以上続いていて、
    酸っぱい物や辛い物を食べるとのどにしみる
  3. タンにしばしば血が混ざる
  4. 呼吸が苦しい、息がくさい
  5. 首にしこりがある

その他

  1. 頬がはれてきて、1か月以上症状が続いている
  2. 物が二重に見える
  3. においのある鼻出血を繰り返す

上記のような生活習慣や体質は、頭頸部がんのリスク要因です。また、症状のチェック項目はいずれも頭頸部がんの初期症状です。どれか1つでも当てはまる項目があったり、気になる点がある場合は、ためらわずに耳鼻咽喉科を受診してください。