一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

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学会について

16代 理事長挨拶

16代理事長 久 育男

一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 理事長 久 育男

2016年年頭のあいさつ

 明けましておめでとうございます。
 昨年の年頭のご挨拶で、「日耳鼻にはまだまだ多くの課題があり、実直に対応していこうと思っています」と述べさせていただきました。それから一年が経過し、理事、委員、事務局の方々のご協力を得て、かなりの対応ができたのではないかと思っています。

・組織改革について
 (1)特定領域専門医対策部会、倫理審議部会、対外対策部会、日耳鼻学会事務所検討部会、言語聴覚士対策検討部会およびSPIO関連部会の6部会については、ここ数年間開催実績もないことから、廃止しました。
 (2)日耳鼻学会・医会協議会については継続することとし、その規約を改定するとともに運営形態を見直しました。これによって、日耳鼻から医会への伝達会議ではなく、両者が対等の立場で協議できるようになったと考えています。
 (3)学会会計や業務を公正明白にするため、理事長、担当理事、監事による監査会を設置しました。
・専門医講習会について
 平成29年度(第31回)からは世話人を置かないこととしました。また、開催地や実行委員長の指名に関しては今期でめどを付ける準備に入っています。
・専門医試験について
 (1)専門医認定試験委員会は、専門医制度委員会にも属していなかったため、副理事長直属とし、委員会内の組織についても整理しました。
 (2)平成27年度から7月開催の理事会を専門医試験の2日目に合否判定を含めて行うようにしました。これによって、例年9月末に行われていた合否発表を8月中旬(受験2週間後)に繰り上げることができました。
・シャトー高輪について
 旧事務所のシャトー高輪に関しては長年放置された感がありましたが、現状把握を行いました。また、品川再開発を考慮した建て替え等について、今後の一切の対応を専門家である特定の弁護士に依頼し、継続して事に当たれるようにしました。
・日耳鼻125周年について
 100周年以降何ら記念行事が行われてこなかったため、平成30年の第119回日本耳鼻咽喉科学会通常総会・学術講演会に合わせて記念式典を行うことにしました。

 これら以外にも委員会活動では多くの実績を達成していただいております。残る期間についても、諸問題に的確に対応していく所存です。会員各位におかれましては、昨年同様のご支援をいただけますようお願い申し上げます。

2016年1月5日掲載

理事長あいさつ

 理事長を拝命して1年が経過しました。この間多くの重要な課題に、理事、委員の方々にきめ細かなご対応をいただき、大過なく学会運営がなされていることに感謝しています。
 昨年6月のあいさつでは、「日耳鼻が旧くて暗い」という一般的な印象について言及し、少しでも「新しくて明るい日耳鼻」を目指したいとの抱負を述べました。この点に関しては、実現しつつあるのではないかと認識しています。今期当初の理事会では限られた理事の発言が主でしたが、最近ではすべての理事が何らかの発言をされるようになり、理事会は活発化してきたと喜んでいます。また、「日耳鼻が旧いとされる理由の一つに学術講演会の内容があり、これについても工夫が必要です。特に若い会員にとってより魅力的なものにしたいと考えています。」とも述べました。本年1月のあいさつでは、「春の学術講演会は日耳鼻にとって重要な事業であり、常に充実したものにするための努力が不可欠です。本年5月の学術講演会に関しては、素晴らしい企画がなされていることを紹介し、多くの会員が参加されるように」お願いしました。学術講演会の開催に関しては、旧態依然とした「総会ならびに学術講演会に関する規定と内規」があったのを、学術委員会で見直していただいたうえで、時代に沿った新しい「総会ならびに学術講演会に関する内規」を作成していただきました。その変更に沿って、小川 郁会長が多くの点に配慮され、充実した企画を立案してくださいました。その結果、会員数の半数の5,700名のご参加をいただきました。既に来年の名古屋での総会の準備が始まっています。本年の状況が決して一度限りのものではないことを示していただきたいと願っています。
 近いうちに、改訂版「耳鼻咽喉科・頭頸部外科医を目指そう」が発行されます。新設された卒前教育委員会のご尽力により、これも従来の日耳鼻では考えられなかったユニークなものとなり、研修医や学生にとって非常に魅力的になったのではと自負しています。
 間もなく専門医試験が実施されます。これまでは合否発表までの期間が長く、従来通りのスケジュールで行くと、本年の合否発表は受験2か月後の10月初旬にずれ込む可能性もありました。そこで、理事の方々のご協力を得て、受験2週間後の8月半ばには発表できるようにいたしました。若い会員を大切にすることの一つの表れとおとりいただければ幸いです。新専門医制度が多くの会員にとって重大な関心事であることはよく存じております。これについては、専門医制度委員会が一丸となって適宜対応してくださっています。しかしながら、日本専門医機構の立ち位置が定まっていないという大きな問題があり、学会として対応に苦慮することも多いのが現状です。できるだけ、会員にはご迷惑をおかけしないように対応していく所存でおります。
 日耳鼻にはまだまだ多くの課題がありますが、基盤充実のために残る1年の任期を当てたいと思っています。会員各位におかれましては、引き続きご支援いただけますようお願い申し上げます。

2015年7月24日掲載

2015年年頭のあいさつ

 明けましておめでとうございます。

 理事長を拝命して半年が経過しました。今期から、業務組織と委員会構成が大きく変更されたことはご承知の通りです。新たな委員会としては、国際委員会、倫理委員会、利益相反委員会、男女共同参画委員会、先端研究委員会、そして卒前教育委員会が立ち上げられました。これを契機に、有名無実となっていた6つの特別部会を廃止しました。また、いろいろ議論のあった学会・医会協議会については、その規約を改訂するとともに、組織構成を見直しました。今後はこれらをもとにいかに有機的に日耳鼻を運営するかを考えていく必要があると考えています。
 春の学術講演会は日耳鼻にとって重要な事業であり、常に充実したものにするための努力が不可欠です。本年5月の学術講演会に関しては、すでに会報の会告にあるように、小川 郁会長のご尽力により素晴らしい企画がなされています。多くの会員が参加されることを祈念しています。
 現在、日耳鼻が最も迅速かつ適切な対応が求められているものに、新しい専門医制度があります。新しい専門医制度の要点は患者から信頼される標準的な医療提供できる専門医の養成です。そのために、専門研修基幹施設と専門研修連携施設からなる病院群の構成、専門研修プログラム統括責任者を含む指導医の配備、そして研修プログラムの作成が求められています。これらは、日本専門医機構の認可を受けた後に公開し、専攻医の募集を行い、新たな専門医の育成を開始することになります。昨年10月、機構のヒアリングを受け、耳鼻咽喉科の専門研修プログラム整備基準を策定しているところです。また、専門研修指導医の審査・登録のための作業を行い、新年早々にはこれを確定させる予定です。本年4月からは研修プログラム統括責任者(予定)を中心として研修プログラムの作成を行っていただき、年度内には機構と協力してプログラムの審査・登録を終了させる予定です。さらに、来年度には研修プログラムの公開と専攻医の募集が開始され、平成29年度には新たな制度による専門研修が実行されます。
 日耳鼻にはまだまだ多くの課題があり、実直に対応していこうと思っています、会員各位におかれましては、今後も多大なるご支援いただけますようお願い申し上げます。

2015年1月5日掲載

理事長あいさつ

 先の社員総会において19名の理事が選任され、第1回理事会で理事長として選定されました。身に余る重責を担うことに、あらためて身を引き締めています。実は、昨秋に生死の淵を彷徨った末に生還しましたが、これも今回の大役を果たすためであったと認識しています。
 日耳鼻については、旧くて暗いというのが一般的な印象ではないかと思います。ある意味、歴史に培われた堅実な学会運営がなされてきたとも言えますが、やはり常に改革は必須であり、少しでも新しくて明るい日耳鼻を目指したいと思います。幸い、前期執行部において、業務組織と委員会構成が見直され、今期からそれに沿ったものとなりました。学会運営を考え直す良い機会になったのではと考えています。新たな委員会としては、国際委員会、倫理委員会、利益相反委員会、男女共同参画委員会、先端研究委員会、そして卒前教育委員会が立ち上げられました。定款によると本学会の目的は、耳鼻咽喉科学の研究ならびにその同学に関する調査および事業を行い、もって学術文化の発展ならびに国民の健康増進に寄与することであるとされています。この基本を忘れずに、既存の委員会とともに新たな委員会を活用し、確実な学会運営を心がけようと思います。
 また、来年度からの会費の値上げもすでに承認されています。すべての面で、この値上げが無駄にならないような堅実かつ機動的な学会運営をすることが大切だと考えています。
 平成29年度より、基本領域の全診療科において新たな専門医養成システムの導入が予定されており、本学会としても、すでに新制度における指導医の認定作業を開始しています。これに続いて、基幹研修施設と関連研修施設の病院群による研修プログラムの認定作業を開始する必要があり、多くの会員のご協力を必要とします。
 日耳鼻が旧いとされる理由の一つに学術講演会の内容があり、これについても工夫が必要です。特に若い会員にとってより魅力的なものにしたいと考えています。
 これら以外にも多くの課題がありますが、与えられた任期は2年間であり、その間にできるだけの努力をするつもりでおりますので、会員各位におかれましては、必要に応じてご支援いただけますようお願い申し上げます。

2014年8月11日掲載
Last update: 2022年12月7日
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