一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

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一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
理事長 村上 信五

 新年明けましておめでとうございます。希望と期待を込めて、本年は明るい年になることを祈願しております。
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は断続的に感染拡大を繰り返し、2年間で5度も大波が押し寄せました。そして今、オミクロン型という得体の知れない超変異株が第6波の脅威となっています。このようなコロナ禍において、昨年は東京オリンピック・パラリンピック2020が開催され、大谷翔平選手が大リーグでMVPに輝くなど明るい話題もありました。また、日本耳鼻咽喉科学会にとっては日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会に学会名を改称する記念の年になりました。
 さて、COVID-19は耳鼻咽喉科の学術集会や講習会、診療に甚大な影響を及ぼし、学術集会のあり方や従来の診療体系を見直す契機になりましたが、これらの改革の推進力となっているのが新たに立ち上げたワーキングです。「関連する学会との連携強化・活性化WG」では、各学会の活動状況を調査して日耳鼻との具体的な連携強化を図っています。「他科・他職種との連携WG」では一昨年に日本歯科学会との間で合意を交わした「嚥下障害診療に関する耳鼻咽喉科との歯科の連携に関する提言」を検証し、更なる連携について意見交換を行いました。「近未来の耳鼻咽喉科医療の在り方WG」では、境界領域における診療の実態調査を行い、拡大戦略を練っています。「耳鼻咽喉科保険診療体系見直しWG」では臨床医会と協力してwithコロナ時代に適応した保険診療体系を考案し、令和4年度診療報酬改定に向け関係各所に理解を求めています。「耳鼻咽喉科領域のリハビリテーションWG」では、日本リハビリテーション医学会教育推進機構と合同で「耳鼻咽喉科頭頸部外科領域のリハビリテーション医学・医療テキスト」を作成しています。日本リハビリテーション医学会や日本言語聴覚士協会、日本理学療法士協会の監修も受け、標準かつ職種横断的なテキストが出来上がるのを楽しみにしています。「遠隔医療・オンライン診療WG」では、早々に「日本耳鼻咽喉科オンライン診療の案内」を作成し公開しました。「インターネット講習および研修WG」では、学術集会・講習会の共通オンラインプラットフォームの作成に取り組み、まもなく会員の皆様に紹介できる予定です。「耳鼻咽喉科の社会へのアピールWG」では、「耳鼻咽喉科月間(3月)」と「頭頸部外科月間(7月)」を制定し、日耳鼻公式YouTubeチャンネルやTwitterを活用して耳鼻咽喉科を社会にアピールしています。「耳鼻咽喉科のビッグデータ一元化WG」では、最初の取り組みとして2年毎の「通常調査」をオンラインで実施しました。各施設のデータをオンラインで直接頂くことで、地方部会の負担が減ると同時に地域により温度差のあったデータがより正確に収集できるようになりました。「学会・臨床医会との連携WG」では、臨床医会との有機的な連携を進めています。このように、新規10ワーキングは既存の各種委員会と協力して少しずつ成果を上げております。
 昨年の2021年流行語大賞に大谷翔平選手の「リアル二刀流/ショータイム」が選ばれました。大谷選手のような超スーパー二刀流は至難ですが、会員各位が境界領域も含め、少なくとも2つの臨床で専門性を持って診療をすることが耳鼻咽喉科の診療拡大に繋がると考えています。関連する学会とも連携し、「リアル二刀流/耳鼻科医オンパレード」を推進したいと考えていますので、会員の皆様にはより一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2021年8月17日掲載
Last update: 2022年12月7日
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