日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、日本耳科学会での調査研究のデータを参考にして、人工内耳スピーチプロセッサのアップグレード指針を次のように公表します。
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 理事長 村上信五
人工内耳スピーチプロセッサアップグレード指針検討小委員会
人工内耳スピーチプロセッサのアップグレード指針
2024年1月18日 理事会承認
- 対象
音声言語をコミュニケーション手段とし、人工内耳を継続的に装用している18歳未満の小児および18歳以上の成人で、現在使用しているスピーチプロセッサの機種(旧機種)で静寂下、CI2004を用いた単語検査の明瞭度が80%以下の患者(検査条件は以下の3)に記載)。 - 装用期間
同一のスピーチプロセッサを継続的に装用してから5年以上が経過。 - 処方基準
音場でCI2004を用いた単語検査を用いて、新旧のスピーチプロセッサの比較試験を行う。静寂下、65dBSPLの刺激音を1m離れたスピーカで提示した時の旧機種の単語検査の明瞭度が80%以下のものが、新機種の装用で8ポイント以上の正答率の改善が得られた場合。 - 診療録への記載必須項目
旧機種名と使用開始日、新機種名、旧機種と新機種の語音聴取の検査結果。
Last update: 2024年2月15日