一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

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男女共同参画の取り組み

活動報告

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 男女共同参画委員会の活動を報告します。

  •  2022年5月27日(第123回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会期中)に、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会男女共同参画委員会主催、日本医師会女性医師支援センター共催の「耳鼻咽喉科男女共同キャリア支援懇談会」を開催しました。参加者は37名であり、村上信五本学会理事長をはじめ、関連する学会の理事長、男女共同参画に関連する先生方に加え、全国の医育機関の多くの代表の先生方のご参加を頂くことができ、男女共同参画の重要性について各学会や医育機関における認識のさらなる高まりが感じられました。
     本委員会委員の松延毅先生に司会いただき、本委員会担当理事の阪上雅史先生のご挨拶の後、女性医師や若手医師の育成と活躍の場をひろげるべく多くのご尽力を賜りかつ「鈴鹿基金」を開設くださり、さらに「2020年輝く耳鼻咽喉科女性賞」を受賞された鈴鹿有子先生の2021年12月のご逝去への哀悼の意を表する黙祷を行いました。
     その後猪狩和子先生(元日本医師会女性医師支援センター ・女性医師バンクアドバイザー)の基調講演では多様な医師の働き方をサポートする女性医師支援センターの活動について紹介いただきました。村上信五学会理事長よりご挨拶を賜り、この際一昨日の定時社員総会にて、本学会の理事に今回最多となる2名の女性理事が選出されたこともご報告いただきました。
     以前より、そして昨年の本会において、医局や施設の指導者の先生方の認識の重要性が強調されていることを考慮し、今回は「関連学会・医育機関の活動状況報告」と題し関連学会から2名、医育機関から3名の代表の先生方にご発言をいただきました。今回、関連学会からは日本耳科学会の角南貴司子先生、日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会の増田佐和子先生より、医育機関からは関西医科大学の岩井大先生、東海大学の大上研二先生、長崎大学の熊井良彦先生より、若い医師のモチベーションを保つために重要な点や、男女共同参画を推進する上での工夫点・課題などについてご発言をいただきました。「ロールモデルの重要性」については複数の先生より提示いただき、その大切さが再認識されました。また座談会やアンケート結果の提示、男女や年齢を問わずお互いが尊重しあえる皆が働きやすい環境の重要性、イクボス育成や短時間正職員制度、男性の育児休暇取得の拡充が望ましいなど今後の活動のキーポイントとなる多くのご提示を頂きました。ご発言後の各担当者および参加者全体でのフリートーク討論において、会場が一体となった熱心な意見交換がなされました。
     その後、東京北医療センターの飯野ゆき子先生より鈴鹿有子先生への追悼のメッセージが述べられました。先生の在りし日を偲び、あたたかい支援に応えるべく、その遺志を引き継いでいきたいというおもいが会場に溢れました。
     最後に本委員会委員長の小林 一女先生より閉会の挨拶を頂きました。
     タイトなスケジュールのなかではありましたが、諸先生方の熱意あふれる充実した懇談会となりました。
           
  • 令和2年度日本耳鼻咽喉科学会・関連する学会における「男女共同参画」に関するアンケート調査
  • 2021年5月14日(第122回日本耳鼻咽喉科学会会期中)に、日本医師会女性医師支援センターの共催をいただき、「耳鼻咽喉科男女共同キャリア支援懇談会」を開催しました。本懇談会の参加者は25名を数え、様々な職場で現在活躍中の女性医師の他に、村上信五日耳鼻理事長をはじめ各関連学会の理事長、男女共同参画に関連する担当理事、委員長等の先生方が参加され、男女共同参画の重要性の広まりが感じてとれるようでした。
    懇談会は阪上雅史日耳鼻男女共同参画委員会担当理事のご挨拶、村上信五理事長のご挨拶で始まり、猪狩和子先生(元日本医師会女性医師支援センターアドバイザー, 現東京都医師会次世代医師・女性医師支援委員会アドバイザー)の基調講演を拝聴しました。本邦における女性医師をとりまく環境の実際、および日本医師会女性医師支援センターの活動の歩みおよび活動の実際、展望を解説して頂き、耳鼻咽喉科の女性医師支援へのアドバイス等、非常に有意義なお話しをいただきました。
    引き続き、日耳鼻の12の関連学会の代表の先生方から各学会での男女共同参画の現状、取り組み、工夫および問題点について報告を頂きました。その中で、男女共同参画の気運はかなり高まってきたので、今後はいかに職場の意識改革、環境改革の実行が重要であることが強調されました。
    また実際には、施設や地域・職場間で温度差があり、必要なサポートは人それぞれであります。その中で重要な点は、一番身近な医局や直属の上司の考えが最も反映されやすいので、特に医局の管理職、直接の指導者の意識改革が必要であること、女性医師が働きやすい職場とは、皆が働きやすい職場であるというご発言もありました。また、頑張っている女性医師には積極的にポジションを与えるべきであるなどの意見が出た一方、女性医師ももっともっと積極的に指導的立場を得るためにがんばろうというような発言もありました。
    その後、飯野ゆき子日耳鼻初代男女共同参画委員会担当理事からご挨拶を頂き、小林一女委員長より閉会の辞を頂き閉会となりました。輝く耳鼻咽喉科女性賞を受賞された鈴鹿有子先生が会場にトロフィーを持参され、参加者で拝見しました。
    非常にタイトな式次第でしたが、各学会の男女共同参画への意欲が感じられた盛況な懇談会となりました。
       
  • 耳鼻咽喉科学会女性医師アンケート調査結果―2008年と2018年との比較および自由記載から見えたこと―」が日耳鼻会報123巻8号715-721頁に掲載されました。
  • 第120回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会でシンポジウム「耳鼻咽喉科医として働く女と男の本音と建て前」の講演を行いました。
  • 2019年5月10日(第120回日本耳鼻咽喉科学会会期中)に、日本医師会女性医師支援センターの共催をいただき、「耳鼻咽喉科男女共同キャリア支援懇談会」を開催しました。昨年同様、日本医師会の猪狩和子先生より、医師会における女性医師支援についてご講演いただきました。今年度は、森山理事長をはじめ41名の参加をいただきましたが、昨年に比べて男性医師数の大幅な増加がありました。指導的立場の先生から、また現在キャリア形成中の女性医師から忌憚のないご意見をいただき、医師のキャリア形成について考える有意義な会になったと思います。来年度もテーマを考えて、企画したいと思いますので、皆様ぜひご参加ください。
     
  • 2018年度には、日耳鼻女性正会員へ女性医師アンケートと関連する学会へのアンケートを行いました。
  • 耳鼻咽喉科女性医師アンケート調査結果―2008年と2018年との比較―
    (丸山先生スライド)(丸山先生ポスター)
  • 耳鼻咽喉科女性医師 アンケート調査結果―自由記載からみえたこと―
    (森田先生スライド)(森田先生ポスター)
  • 平成30年度日本耳鼻咽喉科学会・関連する学会における「男女共同参画」に関するアンケート調査
  • 2018年6月1日(第119回日本耳鼻咽喉科学会総会会期中)に、日本医師会女性医師支援センターの共催をいただき、「地域における女性医師支援懇談会~耳鼻咽喉科・女性医師支援全国連絡会」を開催しました。
    日本医師会の猪狩和子先生より、医師会における女性医師支援についてご講演いただきました。
    森山理事長はじめ38名の参加があり、活発な討論が行われました。
    来年度も同様の形式で予定していますので、みなさまの参加をお待ちしております。
     
     
  • 2017年5月19日(第118回日本耳鼻咽喉科学会総会会期中)に、日本医師会女性医師支援センターの共催をいただき、「地域における女性医師支援懇談会~耳鼻咽喉科・女性医師支援全国連絡会」を開催しました。
    日本医師会の猪狩和子先生より、医師会における女性医師支援についてご講演いただき、26名の医師が参加し、活発な討論が行われました。
     
  • 2016年度には、男女共同参画の取り組みについて、関連する学会へのアンケート調査と日耳鼻専門研修基幹施設に対する復職支援に関するアンケート調査を行いました。
  • 2014年度には、男女共同参画への取り組みについて、関連する学会へのアンケート調査を行ないました。
  • 第77回耳鼻咽喉科臨床学会総会・学術講演会 教育セミナーにおいて「男女共同参画におけるポジティブ・アクション」の講演を行ないました。
  • 第26回日本気管食道科学会認定気管食道科専門医大会「気管食道科領域の医療現場における男女共同参画」を行いました。
Last update: 2022年8月17日
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