一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

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耳鼻咽喉科・頭頸部外科が扱う代表的な病気

音声・言語

 人間のもっとも人間らしい行動のひとつとして言語(げんご:ことば)の使用があります。人間はことばを使って周囲の人と意志の疎通を図り、また互いに助け合うことができます。耳鼻咽喉科では、話しことばのもととなる音声(声:こえ)を生みだす喉頭 (こうとう)と、ことばの発音に関係する器官(構音器官:こうおんきかん)である咽頭(いんとう)、 口腔(こうくう)、鼻腔(びくう)などの病気も対象としています。

 ことばの使い方は、生まれてからの学習によって身についていくものです。
聴こえが悪かったり、構音器官に生まれつきの障害があると、ことばの発達が順調に進まない可能性があります。耳鼻咽喉科医は、このようなことばの発達の遅れの予防や対策にも力を入れています。 生まれた後で病気になり、ことばが話しにくくなることもあり、この場合も耳鼻咽喉科で診察を受けていただきたいと思います。
声を出すこともほかの人と意志の疎通を図るのにたいへん重要で、とりわけ歌を歌うことは人に喜びを与えたり、感情を呼び起こしたりします。声は喉頭にある声帯(せいたい)の部分でつくられます。声帯に病気があると、自分が思うような声で歌うことができなくなるだけでなく、話しもしずらくなり、他の人との会話に積極的に参加できなくなることもあります。
話しことばや声に異常がある時は、ぜひ耳鼻咽喉科医を受診してください。

発声の仕組み

肺から送り出された空気が声帯を振動させて声を出します(発声)。声帯は声の音程を変化させます。舌、軟口蓋、口唇、頬、歯などが、鼻腔、口腔、咽頭の形を変化させて、母音や子音、言葉を作ります(構音)。

Last update: 2022年12月8日
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